こんにちは昌博です。
盛南地区は今日は晴れ。今日も暑いですね~。
「梅雨時期の基礎工事はけっこう雨で濡れていますが、それは問題ないのですか?」
というご質問があったのでお答えしますね。
おそらく
「基礎が水浸しになってしまったら
完成後も湿気が残るのではないか?」
という心配からくるご質問ですね。
これ実はですね、結論から言いますと
「梅雨時期の基礎工事はむしろ良い」
という事になるんですよ~。
それはなぜかといいますと
「コンクリートが空気中で養生するよりも
水中で養生したほうが頑丈になる」
という特性を発揮できるからなんですね。
これは不思議なんですけどもね~。
普通はカラカラに乾いていた方が
コンクリートはしっかり固まりそうですけども。
水に濡れてたほうが化学反応で強固になるんですね~。
なので実はですね、梅雨時期で水分が多い方が
コンクリート強度が出しやすい状況が作りやすいので、
むしろコンクリートには良かったりします。
(でも湿気の問題はどうなの~?
完成してからジメジメは嫌なんだけど・・・)
こういうご意見もごもっともです。
基本的には土間コンクリートが濡れていたとしても
本体完成後には換気を回すのでカラカラに乾いてしまいます。
なので一見問題はないです。
一見というのは・・・
実は心配なのはその「完成後」なんですよね。
パッと見は乾いてるんですけども。
基礎断熱で建てた建物はよく
「梅雨時期に床下がプールになってる」
なんていうトラブルが盛岡でも多数ありまして汗
その原因は「床下の密封」と
「地面からくる湿気を止める施工をしてなかった」という
この2パターンがとても多いんですね。
「床下の密封問題」は床下に
換気ダクトを入れておけば解決します。
問題は「地面からの湿気」ですね~。
これは湿気が多い時期、とくに夏場ですかね。
地面から水分が上がってくるんです。
いわゆる「毛細管現象」と呼ばれる現象ですけどもね。
これが厄介でして汗
ず~っと湿気が上がってくるんでですね、
換気をしても追いつかないんですよ。
なので土間コンクリートの施工前にしっかりと
「ビニールシート」を地面に敷いておくことが大切なんですね。
この「ビニールシート」の効果がすごくてですね、
地面からの毛細管現象を完全にシャットアウトします。
正直ビニールシートは数千円の安いものなんですけども、
これがあるのとないとでは天国と地獄でして汗
地面からの湿気止めはこのパラッと適当に敷いてるような(笑)
このビニールシート敷きがとっても大事なんですね。
ですので結論としては
・梅雨時期の基礎工事はコンクリート的には良い
・湿気対策としてビニールシート敷きがとても重要
という事になります。
ではでは~。