こんにちは昌博です。
「○○邸でコンマ15(0,15)の数値が出ました」「すげぇ~!」「いや~宮さん(当社でお世話になっている大工さん)がこの前建てたときはコンマ1(o,1)だっけよ」「そりゃすげ~な~!」
…そんな会話が社内ではよく飛びかっています。
今では慣れましたが、私は入社当初の頃何のことかわかりませんでした…。
どういう意味なのかと言いますと、住宅の気密の性能を測った数値の事なのです。
(この数値はC値と呼ばれ、数字が小さいほど隙間が無い住宅という事になります。)
気密の性能が高く隙間の無い家はいろいろなメリットがあるようです(気密性能と換気の関係)
かといって「気密性能の高い住宅をつくってください」と頼めばどこでもつくってくれるかといえば、そういうわけでもなさそうです。
高気密住宅をつくるには、住宅会社の気密性能への考え方や姿勢はもちろんの事、実際に建物を施工する大工さんの意識に大きく左右されるようです。
実際に建物をメインで施工していくのは大工さんです。どの職人さんより(基礎屋さん・屋根屋さん・電気屋さんetc…)いちばん長くその現場に携わるのが大工さんです。
「俺がつくる家が一番だじゃ!!」という家づくりに誇りをもっている大工さんは、自分が建てた家の性能値にも敏感なようです。
他の職人さん達(設備工事・電気配線工事etc…)も気密には気を付けて作業してくれています。それでも大工さんのチェックの目は厳しいようです。
例えば、電気配線を持って「クイッ、クイッ」とちょっとでも動いたら隙間の埋め直しをするぐらいかなり細かいチェックをするようです。全ては「お客さまに良い家に住んでほしいから」。
今は家づくりの工法や技術が発展し、ある程度の気密値は出せるようになってきているようです。
その中で隙間がほとんど無い世界(c値0,3㎠/㎡以下)はそんな大工さん達の意識の積み重ねであり、努力の結晶とも言えるのかもしれません。
腕の良い大工さん達は家づくりに誇りを持っているのはもちろん、なによりもお客様に「良い家に住んでほしい!」という思いやりの気持ちが強いように感じるのです。
私も見習って多少の事で※イライラせずに思いやりの気持ちを持って生きたいなと思う今日この頃です。
※多少の事-(信号待ちなどでイライラする事など)