こんにちは昌博です。
盛南地区は今日はくもり。ちょっと寒い朝ですね~。
当社で推奨しているのが「廊下のない家」ですが
最先端の間取りなのかというと決してそんな事はなくてですね、
はるか昔はそれこそ「廊下のない間取り」が一般的だったんですよね。
岩手でも「南部曲がり屋」とかありますけども
基本は「田の字型」といって廊下ではなく
「襖(ふすま)」で部屋と部屋を仕切るスタイルが主流だったんですよね。
実は廊下で仕切りだしたのは石油ストーブが発達してからなんです。
石油ストーブを使うようになってから「部屋全体を暖房する」
という暮らしに変わっていったんですね。
それまでは火鉢やコタツで手と足を暖める、
いわゆる「暖をとる」スタイルが一般的だったんです。
考えるだけも寒いんですけども汗
「暖房する」という考え方は灯油ストーブが出てきてやっと出来た発想なんですね。
・・・ちなみに欧米ではこの時既に「全館暖房」が当たり前の暮らしをしております汗
昔の日本人は
「暑さはどうにもならないけども寒さは服をたくさん着ればなんとか耐えれる」
という発想で家づくりをしていたのでですね。
そのしわ寄せで冬場に家で死亡事故が多発する国になってしまいましたけども。
・・・ちょっと話が脱線してすいません汗
先ほどお話したように昔は「廊下がないのが当たり前」でして、
廊下で仕切るようになったのは「石油ストーブの燃費を抑えるため」なんですね。
火鉢や囲炉裏・コタツなら燃費はかからなくて良かったけど
石油ストーブを使う場合は部屋を細かく仕切らないと
燃費がかかってしょうがない、ということで。
部屋を廊下で細かく区切った間取りは最先端と言われていました。
この「部屋を細かく区切って居る部屋だけ暖める」という考え方は
今もまだ主流でしてZEHの基準にもされていたりします汗
ですので我が国日本ではまだまだ
「居る部屋だけを暖める」という考えが続きそうですけども。
家の事故を減らして快適に暮らしていただくためにもですね、
燃費を抑えつつ全館暖房が可能な「廊下のない家」の普及を
頑張っていきたいなと思うところです。