こんにちは昌博です。
盛南地区は今日は晴れ。さわやかな朝ですね~。
「気密が大事とありますが、そもそも気密ってなんですか?
密閉されてるということですか?」
というご質問があったのでお答えしますね。
気密性とは「家全体の隙間を無くして
室内の空気をどれだけ閉じ込めていられるかの数値」
の事なんですけどもね。
・・・意味わからないですよね汗
たしかにいきなり「気密が命」
「気密が大事」って言われても
ピンとこないと思います。
(家の隙間?普通隙間なんてないでしょ?
窓を閉めればいいんじゃないの?)
みたいな感じでですね。
普通なら「家に隙間がある訳ないでしょ?
あったら欠陥住宅じゃないの?」なんて思いますもんね。
なのでですね、まず知っていただきたいのは
普通家って「隙間だらけ」なんですよ。
(そんなワケないじゃん!)
と思う気持ちもわかります汗
たしかにパッと見た時に窓を閉めてたら
密閉されてるように見えるかもしれません。
もし仮に目に見える大きな隙間があったら
それは「あきらかな施工ミス」ですもんね汗
問題は「目に見えない隙間が多数出てしまう」
のが家づくりなんですよ汗
考えても見てください。
家を構成するパーツは無数にありまして、
その部品数は「スペースシャトル一基分に匹敵する」
とも言われてます。
それらを組み合わせてつくるワケですから
微妙な隙間は出て当然、というか普通出ちゃうんですよ汗
その「目に見えない隙間」をどれだけ塞いでいくか。
これが高い気密性能を出すためのキモとなってくるんですね。
これは大工さんの腕にかかってまして。
ある程度は気密性能が出しやすいように
木材に隙間がないように加工して現場に送り届けても
最終的にそれを組むのは大工さんです。
しっかりとした隙間処理を怠ればですね、
あっという間に「隙間だらけの住宅」になってしまうワケでして。
例えばですけども。
ニトリとかホーマックで自分で組み立てるタイプの
カラーボックスとか食器棚とか買ってくるとするじゃないですか。
実際作ってみるとどうでしょう。
けっこう完成したら傾いてしまったり
うまく扉が閉まらなかったりしませんか?
・・・それってもしかして私だけ?(笑)
いや、けっこうあると思います汗
寸分の狂いもなくカットされた部材でも隙間なく組み立てていくのは
やっぱり技術が要るんですよ。
工場でつくる大手メーカーの鉄骨プレハブ住宅が
気密性能を苦手としているのはまさにここにありまして。
現場での微調整が難しいんですよね。
なので「気密」とはですね、
いかに目に見えない隙間を塞ぐ手間をかけているか、
要するに「丁寧につくっているか」の目安と思ってもらえればと思います。