こんにちは昌博です。
盛南地区は今日は晴れ。秋ですね~。
「注文住宅を建てようと設計士さんに間取りをプランニングしてもらったのですが、
トイレや浴室に窓がありません。臭いや湿気がこもったり暗くなるのが心配ですが、
今はどこに頼んでもそんな感じなのでしょうか」
こんなお悩み相談があったのでお答えしますね。
基本的にはですね「法律的には問題なし」ということになってます。
といいますのも建築基準法上でですね、
トイレや浴室というのは「非居室」となってまして。
居室空間には採光計算や換気の義務があったりするのですが
「非居室」空間にはそこまで求められてません。
なので例えばトイレですけども。
もし仮に汲み取り式のトイレだった場合は
法律的に換気設備が必要になるんですけどもね。
これが水洗トイレであれば
換気する義務はなくなります。
そうなると何となくですけどもね、
「換気がないと臭いがこもるんじゃないか?」
と思っちゃいますよね汗
私もそう思っちゃいます。
・・・というか実際にこもると思います汗
ですので「換気義務はない」のですが
うちの会社の場合24時間換気の排気ダクトを天井につけて
常に換気するスタイルにしてるんですよね。
今回ご依頼された設計士さんも
おそらく同じ考え方だとは思うのですが、
念のためそこら辺は確認したほうがいいと思いますよ。
そして採光ですが。
採光に関しては完全にお好みじゃないでしょうか。
その設計士さんはおそらくですけども、
「窓を付けると断熱力が下がる」という意味合いで
窓なしのご提案だったんじゃないでしょうかね。
たしかに窓はいくらトリプルにしたとしても
壁に比べれば断熱力は弱いのでですね。
それでもお施主さんご納得の上であれば
全然窓ありでもいいと思います。
我々の場合は若干断熱力が落ちたとしても
窓があったほうが気分がいいかな~という事で
窓ありで間取プランする事が多いですかね。
ここは本当お施主さんの好みの部分なので
如何様にもできるところです。
浴室は基本的にはユニットバスですので
換気はもう勝手に付いてきますからね。
ひとつ気を付けるポイントとしては
「洗面脱衣室」じゃないでしょうか。
ここも非居室空間ですから
換気をしない考えの会社さんもあると思います。
ただ確実に湿気がこもる空間ですのでですね汗
やっぱり24時間排気ダクトはほしいなと
思う部分なので基本的にいつも設置する設計にしています。
その際に気をつけているのは
「ショートサーキット」にならない工夫ですね。
ショートサーキットとは・・・空気の入り口と出口、
いわゆる吸気と排気の位置が近すぎてですね、
狭い範囲でしか換気が行われない現象のことでして。
(近々記事にしてちゃんと解説しますね汗)
洗面脱衣室は空間が狭いので間違って吸気口を近くに設置したら
あっさりショートサーキットになっちゃうんですね。
ですので空気の流れの設計はすごく大事です。
臭いや湿気対策が心配でしたらひとまず
「換気の計画」がどうなっているのか確認したほうが
失敗は少ないかと思いますよ。