(私が家を建てるなら・・私の親とか子供が家を建てるなら、必ずつかいたいですね・・)
打ち合わせの時、真剣なまなざしで話してくれたのが
自然素材の珪藻土のことである。
最近の家の内装は 石膏ボードにクロスを貼る
床用の合板フロア材
青々とした畳
合板の建具
そして あたらしい家具 ソファを置く・新しいカーテン
太郎は、それが当たり前だと思っていた。
ところが、その中には体に害のある 化学物質が含まれているというのだ。
太郎はかなり驚いた。いままでは聞いたこともなかった。
展示場を回った時も、インテリアショールームを見に行った時もなんとなく
匂いがする・目がちかちかして、疲れてしまう・・
そんなもんだろう・・と思っていたが、それが化学物質が原因とは・・
お勧めの珪藻土は、その化学物質を吸着してくれる。
家の中の生活臭も吸着してくれる。
特に間取りがオープンキッチンなので、調理の匂いが大丈夫かなーと、気になっていた。
家族にアレルギー体質のひとはいないけど、大事なことだと思った。
そして、湿気のある日には、吸湿・乾いた日には放湿するので快適らしい・・
( 他で使っている珪藻土との違いなんですけど、たくさんあるけど、まず成分が表示できることなんです。それに接着剤をつかってなくて、お豆腐をかためる、にがりで固めるんですよ。
口に入れても大丈夫なものだけでつくられているんですよね。)
女性の現場担当者の熱心な話に、納得した太郎でした。
畳も中国産の畳表ではなく、自然の泥染のほんもの畳があるという。
予算もあることだしと、クロスも使うことになる。
けど、でんぷん糊なら大丈夫だ。
(あーよかった!すこし予算を追加しても贅沢なことじゃないよな・・・)
ここまで健康を考えてくれる・・
ながーくすんでも いつまでも きもちいい家ができる・・イメージがふくらんでワクワクしてきた。
打ち合わせのあと、つい鼻歌がでた太郎・・花子もにっこりしてる・・
太郎は、あくる日会社の同僚にこの話をした。
(えーそうか! おれが建てた会社では、今はF★★★★だから
大丈夫ですよ・・といってたなー)
・・・F★★★★だけでは 家族はまもれないんだよな・・・
太郎はひとりつぶやいた。そして満足感に満たされていた。
こうして太郎さんの家は着工することになるのです。
【つづく】