こんにちは昌博です。
盛南地区は今日は晴れ。良い天気ですね~。
最近の流行かな~と思うんですけども
家のデザイン集なんかを見るとこんな感じの
「壁のほとんどが大開口サッシのプラン」をよく目にしますね。
「渡辺篤史のお家探訪」とか見ててもほぼほぼ
大開口サッシの家ばっかり出てきますもんね(笑)
昨日もテレビでグッドデザイン賞受賞の
オシャレ住宅特集をやってましたけどね。
「壁一面天井まで全部サッシ」みたいな。
ただあの間取が通用するのはですね~
ハワイとかグアムとかの温暖地域ぐらいなのかなと。
それでもオフシーズンを考えるとデメリットだらけなので
やって良いのはリゾートホテルぐらいでしょうか。
正直盛岡の気候にはまったく向かないんじゃないかなと思うのが本音です。
なぜかといいますと。
それは「家の断熱力に問題が生じるから」なんですね。
基本的に窓の断熱力は壁の断熱力より劣ってしまうんですよ。
いくら性能の高いトリプルサッシを使ったとしても
壁の断熱力と比べたら5分の1程度まで落ちてしまうんですね。
なのでもし壁面をほぼなくしてサッシだけの家にしてしまったら・・・
そうですね。
「燃費が相当悪い家になってしまう」という事ですね。
そもそも大開口サッシは
「眺望性」を主眼に置いて作られたものです。
それはオーシャンビューを眺めたり
高層から夜景を楽しんだりと「非日常」を
演出するための物なんですよね。
そこには「住み心地」という発想はほぼ皆無といえます。
(・・・窓メーカーさんに怒られそうですが)
それをむりやり普段住まいの間取りに当てはめようとしているのが
昨今の流れなんですけども。
ここはシビアに考えて頂きたいポイントかなと思いますね。
家はリゾートホテルと違って一生住む空間ですから。
「燃費をとるのか眺望性をとるか」
実は昔から家の壁と窓の比率ってある程度決まっていて
「快適と感じる壁と窓の比率は壁8:窓2」とされてきました。
これは不思議な事にですね、
壁9:窓1でも人のセンサーは敏感でして
密閉されたように不快に感じるそうですよ~。
すごいですね。
そんな敏感なセンサーを持った我々人間ですからね。
ほぼサッシの空間にいたら
それは寒さを感じないワケがないですよね。
・・・という事で今日はいつもより毒気のつよい
内容になった気がしますが(笑)
なんとなくですね~岩手でもこの「大開口サッシの家」が増えてきたら
懸念もこめてるんですよね。
「あれはデメリットを知ってて建ててるのかな~?」と。
デメリットを知ったうえで建てられたなら
全然良いと思うんですよ。
それは納得した上で建てているので
満足感が高いと思うんですよね。
ただおそらくですけども。
そこまで把握せずに建ててしまって
寒くて後悔されてるケースがほとんどだと思うので汗
これから建てる方はせめて知識武装しておいてほしいなと思う
今日この頃です~。