こんにちは昌博です。
盛南地区は今日は晴れ。今朝も寒かったですね~。
今週に入ってから盛岡でも最低気温が-10℃というのもザラになってきましたね~。
そうなると心配になってくるのが冬場の事故「ヒートショック」です。
早速ですが今年もすでにヒートショックが原因で
死者が出てしまっているそうです。
これ驚きなんですけどもね、
毎年1万7000人もヒートショックで
死者が出てしまってるそうですよ。
怖い事です。
ヒートショックのメカニズムは前にチラッとお話しましたけどもね。
家の中の温度差が主な原因なんですけども。
どうしても「洗面脱衣室は無断房で冷え冷え・浴槽のお湯は熱々」という
状況のご家庭が多いという事なんでしょうね。
そんな中ですね、実はヒートショック被害が少ない都道府県は
意外な事に「北海道」だったりします。
いちばん寒いところなのに不思議ですよね~。
これはなぜか?といいますと。
生活習慣も関係あると思うんですけどもね。
「北海道の人たちは家づくりに関してかなり意識が違う」というのが
大きな要因ではないか?と言われています。
家の性能に関しての意識が本州の人達と比べて
ワンランク上と言われてるんですよね。
そうなったのは実は「一つの大きな事件」が
きっかけと言われています。
それが「ナミダダケ事件」というものでして。
新築の床下にナミダダケというキノコがびっしり生えて
築3年で床が抜け落ちるという・・・
それはそれは恐ろしい事件だったそうです。
・・・うげェェ~ッ!という感じですね。
(引用ブログ:シロアリ屋の独り言)
⇒https://siroari.blog.ss-blog.jp/2008-06-26
そんな現象が軒並み続いた事で
「家の省エネ基準」にメスが入るという、
その当時はかなりの社会問題になったようですね。
・・・この事件が起こったのは1970年代だそうで。
私もまだ生まれておりません(笑)
なので社長から聞くまで知りませんでした汗
時代背景としてはオイルショックの時期と言われてますね。
世論が「省エネ」に関心を示しだした時期と言われております。
この時ですね、国を挙げて一般家庭の石油消費量を
下げようという動きが本格化したそうで。
その一環として住宅の断熱力ですね、
いわゆる「断熱材を厚くして家の消費エネルギーを減らそう」という事で
断熱材を厚くした住宅が普及していったそうです。
特に省エネ住宅の技術が進んでいた
「北海道」をメインに普及していったそうですね。
問題はですね、「気密性能までは吟味しなかった」という事でして。
断熱材を厚くしても隙間から熱は逃げていくのでですね、
結果的に省エネ計画は失敗に終わったという
なんともはや・・・という状況ですね。
しまいには断熱材を厚くするあまり
通気層を確保していない住宅が普及してしまったらしく。
そのことで内部結露をおこしてキノコ発生・・・という
まさに住宅の失敗の歴史ですね。
この事件で通気層や透湿性能・気密性能の吟味が
本格的に見直されたと言われております。
北海道の道民の方たちはこの事件を機に
「自分の家は住宅会社まかせにしてはいけない!」
という意識がかなり彫り込まれたそうですね。
その意を汲んで「北海道寒地研究所」という施設が
道民に「寒冷地における家の造り方と健康住宅」について
率先して教えていく、という現象がおきたそうで。。。
この結果何が起きたか?といいますと。
「住宅会社よりお施主さんの方が省エネ住宅の造り方に詳しい」
という逆転現象が起きてしまったそうです(笑)
その当時北海道ではお客さんの方が住宅の知識が上なので
建築会社はまさに「勉強不足だと注文してもらえない」という現象が
起きたようですね。
う~ん。
考えさせられますね~。
この流れがやっと本州に降りてきているのが
今の家づくりの状況なのかなと。
「24時間継続で暖房するのが当たり前、
全館同じ温度にするのが当たり前」
この意識は北海道の方のほうが進んでるということですね。
うちが建ててる「あったかい家」もそういうレベルの家ですから。
暖房を「点けたり消したり」は止めて頂いてですね(笑)
24時間継続暖房に慣れてほしいな~と願う今日このごろです(笑)