盛岡の高気密&W断熱注文住宅・断熱リフォーム

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大工時代のよもやま話(1)

私が大工になったのは20歳の時からです。

昔の職人は特に刃物とぎが命だといわれました。特にカンナが大事だと、師匠から一応研ぎ方を教わり、やってみたでもうまくいかないのです。特に杉のシロタはかけにくい。やってもやってもうまくいかない。研いではカンナがけをする。ダメダ ダメの1年間 俺には大工は無理なのか あきらめかけた。1年たち後輩が入ってきた。なんと後輩はカンナがけを ぶわ~と見事にかけているではないか。

なんなのだ 後輩の鉋を見た 値段が8,000円 俺のカンナは700円(師匠が一年前に買ってくれた物)。俺は大奮発で1万1,000円の鉋を買った(俺の月給が1万5千円の時)。それでやったら みごとにカンナがけが できるではないか。いままでの苦労に悩んだ1年間はなんだったのだと、腹が立ちました。

での人生に無駄は一つもない。ということも学びました。泣きながらカンナ研ぎの1年間の経験が、カンナでも、ノミでも、どういう研ぎ方が腕の良い大工か 道具のとぎかただけで分かるようになりました。

この経験が 大阪、京都での大工生活で トップクラスの仕事をさせてもらったと思ってます。

人生 本当に無駄なものは一つもない。有り難い。 ありがたい。感謝 感謝。

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